荒地からの乾いた風が吹き向け、木々が生い茂る小さな森。やがて、日の光が差し込む木々の上空から黒い影が降りてくる。翼を大きく羽ばたかせ降り立った、そのモンスターは、全身を緑色の甲殻が覆い、尻尾から生える棘は鋭く尖る。歩き出した火竜を、茂みから見ていたハンターは、武器を手に、後ろ姿に変わる火竜に向かって走り出す!その物音に気付き、振り返る緑色の頭部に渾身の一撃が放たれる!その矛先は、頭部をかすめ地面にぶつかる!直撃は待逃れるも、火竜は頭部への衝撃に一瞬怯む。ハンターは、武器をしまうと間合いを取り始める。体勢を立て直した雌火竜の視界にハンターが映る。次の瞬間、咆哮が小さな森を駆け巡り小動物たちが一斉に逃げて行く!しっかり間合いを取っていたハンターは、雌火竜に回り込む様に走り出す!それに狙いを付け、勢いよく突進を始める雌火竜に、徐々に間合いが詰められていく。突進してきた身体を寸前でかわしたハンターは、傍らに見える頭部に、もう一度矛先を当てる!とっさの一撃だけに威力は低いものの、先ほどのダメージが頭部に残っていた雌火竜は、その一撃で横倒れになる。もがく火竜の傍らで、頭部に狙いを付け、渾身の一撃が放たれる!幾度となく襲い掛かる衝撃に耐えながら、体勢を立て直した雌火竜は、怒りの咆哮を上げる!その咆哮をまともに受け、怯むハンターに狙いを付けた雌火竜は、体制を低く構えると一気に宙返りする。空中に宙返りしていく勢いづいた尻尾と鋭く尖った棘は、ハンターの身体を激しく貫く!その凄まじい衝撃にハンターは空中に投げ出され、落下し地面とぶつかる!雌火竜は宙返りを終えると翼を羽ばたき、ゆっくりと着地する。凄まじい激痛に全身が襲われながらも、必死の思いで体勢を立て直そうとする身体を毒がむしばむ!狙いを付けた雌火竜の大きく開いた口から、燃え盛る業火球が放たれる!荒地の小さな森で、瀕死の重傷に、身体を毒にむしばまれ、放たれた業火球がハンターに襲い掛かる!絶体絶命の中で、勝利をつかみ取る事が出来るのか!?
陸珊瑚が連なる並木道。そこを足早に移動する鳥竜は、前脚と後ろ脚に生える爪が鋭く尖り、頭部には発光器官を持ち光を放つ。ハンターも痕跡を集めながら、珊瑚の揺れる並木道を進んで行く。しばらく行くと藍色の尻尾が視界に入ってきた。眩鳥は周りも気にせず、自分の縄張りを示す為、珊瑚の古木に傷を付けている。それを確認したハンターは、武器を手に、走り出す!眩鳥の傍らを通り過ぎ、頭に狙いを付け、それを一気に振り下ろす!いきなり頭部に走る、凄まじい衝撃に、横倒れになり、もがく頭部を目掛けて渾身の一撃が放たれる!繰り返し放たれる衝撃に耐えながら、立ち上がる眩鳥は、怒り、激しく威嚇する!眩鳥を視界に捕らえながら、回り込む様に走り出したハンターに、横目で狙いを付けていた眩鳥は、背後まで移動してきたのを見計らって、力強い後ろ蹴りをお見舞いする!放たれた後ろ蹴りは、ハンターの胴体に当たり、鋭い爪が、その身を引き裂き、後方に強く突き飛ばす!何とか受け身を取り、ゆっくりと起き上がったハンターの視界に、頭部の発光膜を大きく広げる眩鳥の姿が目に映る。次の瞬間、扇状広範囲に広がった閃光が、ハンターを襲う!その閃光をまともに浴びたハンターは、視界を奪われてしまう!大きく怯む、その姿に勢いよく跳躍した眩鳥が飛びかかる!珊瑚が芽吹く桃色の並木道で、視界を奪われたハンターを、勢いづいた鋭い爪が襲い掛かる!
浮空竜パオウルムー#11
陸珊瑚の台地。その地で暮らす浮空竜は、首元に浮袋を持ち、身体が桃色の毛で覆われ、大空をはばたくその姿は台地の風景に溶け込む。珊瑚の台地に降り立ったハンターは珊瑚が砂粒になる通り道で、浮空竜の痕跡を見つける。だが、その痕跡は途切れてしまう。それは、奴が上空を移動するためだった。行動範囲も広い為、中々見つける事が難しい。…しばらく探し回ると、イソギンチャクの大木が見えてきた。その周りを取り囲むように小型の翼竜ラフィノスが群れる。ここも外れか…そう思いながら、この場を立ち去ろうとしたハンターの視界に、ラフィノスの群れの間から、見え隠れする巨大なラフィノスが映る。いや、違う!あれは、ラフィノスではない!もう一度目を凝らし確認すると、それは、探していた浮空竜だった!手早く、スリンガーに閃光弾を詰めると、それに向けて発射する!放たれた弾は、着弾すると同時に大木を中心として大空に閃光が走る!その激しい閃光に、コントロールを失った浮空竜は、ラフィノスの群れと共に地面に叩き付けられる!浮空竜を視界に捕らえながら、武器を手に、走り出したハンターは、もがくラフィノス達を、かいくぐり、その頭部に渾身の一撃を放つ!凄まじい衝撃に、もがく浮空竜を、また重い一撃が襲う!突然の度重なる奇襲に、何とか体勢を立て直した浮空竜は、怒りの咆哮を上げる!その咆哮を受け怯むハンターに、大きく息を吸い、走り出した浮空竜の身体に接触したハンターは、後方に吹き飛ばされる!その衝撃に耐え、受け身を取り、立ち上がるハンターの視界に、また大きく息を吸う浮空竜の姿が映る。首元の浮袋は大きく膨れ上がり、宙に浮き上がる浮空竜は、ハンターに狙いを付け、圧縮した空気玉を放つ!ハンターは、その空気玉を寸前でかわすも、空気玉を取り巻く風圧に、足元を取られてしまう。その隙を狙い、更に上空に飛び上がった浮空竜は、真っ直ぐに急降下しハンターの頭上に落ちてくる!次の瞬間、凄まじい衝撃がハンターを襲い、全身の激しい痛みと共に凄まじい勢いで吹き飛ばされてしまう!イソギンチャクの大木が育ち、珊瑚が揺れる通り道。倒れ、うずくまるハンターを視界に捕らえながら、浮空竜は、ゆっくりと浮上する。