古代樹の森。木々の生い茂る広大な森には豊かな自然が広がる。木漏れ日が差し込める木々の間を抜け、木々が生い茂る開けた場所へ獣は足を踏み入れる。大木がいくつも育ち、その根元近くから段差の様に生えるキノコは大きくて硬い。大木の陰に身を潜めていたハンターは、根元近くから生える大きなキノコに登ると、颯爽と駆け抜けていく後ろ姿に向けて勢いよく跳躍すると、腰に掛けた武器に手を伸ばし、それを力強く叩き落す!矛先は大きく広がる自慢の尻尾に叩き込まれ、突然走る激しい痛みに、よろける尻尾にはハンターがしがみ付いていた。重くなった尻尾に違和感を感じ、振り返る飛雷竜の瞳に、自慢の尻尾にしがみ付く厄介者が映り込む。振り落そうと必死にもがく尻尾に、しがみ付きながらもハンターは、ナイフを突き立てる。自慢の尻尾に痛みが走り、勢いよく大木に叩き付ける!だが、今度は背中から痛みを感じる!それは、大木に尻尾が叩き付けられる直前、しがみ付いた手に力を込めて宙に飛び上がったハンターは、衝撃の少ない背中に着地すると同時に刃物を突き立てた為だった。今度は背中で始まった繰り返される痛みと動き回った疲れに、息を切らす姿を視界に捕らえたハンターは、頭によじ登り、立ち上がると同時に武器を構えると、動けなくなった頭部に渾身の一撃を放つ!その振り下ろされた矛先は勢いよく頭部を叩きつけ、その凄まじい衝撃に横倒れになる頭部の傍らで、受け身を取るハンターは、身体を翻し、正面に向かい合った頭部に、武器の矛先を叩きつける!繰り出された重い一撃に、よろけながらも立ち上がる視界の目の前で、もう一撃が見え、勢いよく跳躍した身体は、近くに生える大木にしがみ付き、枝に付く葉が揺れ、ひらひらと落ちてくる。かわされた武器の矛先は地面に叩き付けられ、ハンターは、持ち直した武器を腰に掛ける。大木を登った飛雷竜は、大きな枝から木々を移動する。だが、移動する位置を推測する事は、大木を下から見上げるハンターには難しい。死角だけは守ろうと、ハンターは大木を背に立つ。だが、攻略法を見つけなければ、いずれは同じ事だ。どうにかして位置を探らなくては。焦る気持ちに鼓動が早くなる。ハンターに分かるのは、木々を移動する微かな物音、落ちてくる樹の葉。だが、ここである事に気付く。青い葉っぱは、飛雷竜が大きな枝から木々を移動する時に、枝が揺れる為落ちてくる。つまり、まだ青い葉が落ちてきた先にある大木に飛雷竜が身を潜めているという事では…。そう考えた矢先、ハンターの視界に、青い葉が、ひらひらと落ちてくる。その先にある大木を見上げた視界に、勢いよく飛び降りてくる飛雷竜の姿が映し出される!古代樹の森。木々が生い茂り、大木がいくつも育つ開けた通り道。木々の間から、時折り木漏れ日が差し込める中、大木に身を潜めた飛雷竜は、ハンター目掛けて勢いよく飛び降りてくる!力強く放たれた、自慢の尻尾がハンターを容赦なく襲い掛かる!
荒地の小さな森。所狭しと木々が生い茂り、草花が育つ。その地を好む巨大なモンスターは、茂みの間から、大きな顔を覗かせる。巨体を大きく動かし、茂みから出て来た大きな脚は、生い茂る木々が木陰を作る、開けた地へと足を踏み入れる。巨体の出て来た茂みの陰に身を潜めていたハンターは、傍らに踏み入れてきた大きな脚に向かい、腰に掛ける武器を手に持つと、その矛先を勢いよく叩きつける!大きくて硬い脚に叩きつけられた矛先は鈍い音を立てる。弾かれはしないものの、大きな脚はビクともしない。後ろ脚に感じる微々たる感触に、見上げるほど高い、振り向く頭部は、感触のあった片脚を見下ろす。振り向く頭部を視界に捕らえながら、大きな股を潜り抜けたハンターは、大きく揺れ動く腹部に武器を突き出し、アッパー状に勢いよく矛先を叩きつける!だが、分厚い皮膚に守られた腹部も鈍い音を立てる。武器を腰に掛け、距離を取り始めるハンターを、後ずさりながら見下ろした視界に、発見した蛮顎竜は、咆哮を上げる!範囲外の咆哮に、ハンターは怯むことなく走り続ける。追いかけてくる大きな脚に、回り込む様に駆けていくハンターを見下ろす頭部は、振り向きざまに大きな口を開きながら鋭く尖った牙は、薙ぎ払う様にハンターに嚙み付く!見上げた先に勢いよく迫ってきた、立ち並ぶ鋭い牙に対し、真横に前転した身体の上をすれすれで通り過ぎて行く顎は、見上げる高さまで戻ってゆく。立ち上がった傍らに見える大きな脚に、武器を構えた勢いで、振り切られた矛先は力強くぶつかる!鈍い音を立てるが、その衝撃に甲殻が少し剥がれ落ちた脚を確認する。硬い甲殻に覆われているが、攻撃が効いていない訳ではない事が剥がれ落ちた甲殻の欠片で証明された。長期戦になる事は間違いないが、確実にダメージは蓄積されている。その事に多少の喜びを感じながら、武器を腰に掛け、走りだそうとするハンターの背中に凄まじい衝撃が走る!その死角からの激しい衝撃に背中に激痛が走り、息が詰まる。弾き飛ばされた身体は大きな股を潜り抜け、蛮顎竜の正面に勢いよく転がる!その一撃の正体は、巨大な尻尾をしならせ、ハンターに狙いを付け、勢いよく放たれた蛮顎竜の物だった。転がってきた邪魔者を見下ろした蛮顎竜は、大きく口を開くと鋭い牙をむき出しにして、巨体と共に勢いよく突進を始める!倒れながらも、意識を取り戻したハンターの視界に、鋭い牙が立ち並ぶ大きな口が迫る!とっさに片腕をついたハンターは、力を振り絞り、真横に前転する。その僅か後ろを通り過ぎてゆく巨体の勢いに巻き起こった風圧が、防具の隙間を通り過ぎてゆく。その風圧に草花が揺れる先を横目で確認すると、通り過ぎた地は地面がえぐられ、その先で、しゃくり上げられた大顎の間から、吐き散らせれる様に草木をまき散らす蛮顎竜の姿があった。もし、一歩遅ければ自分がなっていたかと思うとゾッとする。顎から零れ落ちてくる、砕き折られた木々を見つめながら立ち上がるハンターに、ゆっくりと振り向く大きな頭部に付く瞳は、その姿をジロりと見下ろしてくる。荒地にある小さな森。木々の間から木漏れ日が差し込め、見上げる視界に、光が輝きを放ち、吹き抜ける風が草木をささやかせる。その地に似合わぬほど大きな身体を持つ蛮顎竜を見上げるハンターは、見下ろしてくる瞳に恐怖を感じながらも、武器を握り締め、また走り出す!