【モンハンワールド】ブログ小説②

土砂竜ボルボロス#4

大蟻塚のそびえ立つ荒地の砂漠。腹を空かせた獣竜は蟻塚を崩し中の蟻を食べる。餌に夢中の獣竜の頭部に渾身の一撃が放たれる!だが、その一撃は鈍い音を立て、はじかれる。体勢を崩したハンターにゆっくりと振り向いた、硬く立派な頭飾りを持つ獣竜は、食事の邪魔をした厄介者を睨み、咆哮を上げる!咆哮をまともに受け、怯んだハンターに狙いを付け、勢いづいた猛突進が襲う!次の瞬間、怯んだ身体に凄まじい衝撃が走る!その衝撃に激しい痛みが全身を駆け巡り、後方に吹き飛ばされる!走り去った向こう側で、ゆっくり方向転換しながらもハンターを視界に捕らえる土砂竜は、徐々に勢いを付けて走り出す。激しい衝撃に耐え、必死に立ち上がったハンターの視界の先に猛突進し、急激に距離をつめてくる土砂竜の姿が映る!二度目を受けきれるだけの体力は残されていない。ハンターの額に汗がにじむ。次の瞬間、その凄まじい猛突進を寸前でかわしたハンターは、砂漠の斜面を利用し、武器を構え滑り出す!加速したハンターは、勢いよく跳躍し身体と共に回転し始めた武器の矛先を、斜面の下で方向転換する土砂竜の頭飾りに向ける。次の瞬間、土砂竜の頭部を激しい回転攻撃が幾度となく襲い掛かる!その凄まじい衝撃に頭飾りは吹き飛ばされ、巨体が地面と激しくぶつかる!横倒れになる土砂竜の傍らで、受け身を取るハンターは渾身の一撃を浴びせていく!その衝撃に、もがきながらも体制を立て直した土砂竜は、怒りの咆哮を上げる!その凄まじい咆哮に怯むハンターを前に、土砂竜は身体を身震いさせ始め、身体に付く泥をまき周囲に散らす。砂漠にまき散らされた泥は、厄介者の行動範囲を阻む。蟻塚の立ち並ぶ砂漠で泥に阻まれ劣勢の中、ハンターの挑戦が、今始まる!

泥魚竜ジュラトドス#5

荒地の川の下流に広がる泥沼地帯。その地を優雅に泳ぎ回る魚竜は、全身に泥をまとい、連なる鱗は大きく、硬い。川の流れに動きを阻まれながらも、ハンターは下流を目指す。開けた泥沼地帯にたどり着いたハンターは、ひときわ大きい背びれを視界に捕らえる。泥水をかぎ分けながら気づかれないように慎重に歩みを進める。だが、水面の不自然に出来た波紋に気付き、侵入者は感知されてされてしまう。大きく口を開き、威嚇する泥魚竜に驚き、周囲にいた咬魚ガライーバ達が一斉に騒ぎ出す!侵入者に向かい泳ぎ出した泥魚竜を視界に、とっさに近くの岸に上がる。その岸に向かって突っ込んできた頭に狙いを付け、ハンターは渾身の一撃を放つ!その凄まじい衝撃に魚竜の頭部は柔らかい岸に埋まる。その好機をハンターは逃さない!頭部に向かって繰り返される激しい衝撃に、泥は砕け、魚竜の頭部は剥き出しになる!現れた頭部に渾身の一撃を叩き込もうとするも、寸前で体制を立て直した魚竜は、怒り、激しく威嚇する!泥水かぎ分け回り込もうとする侵入者に激しい体当たりが襲う!とっさに回避しようとするハンターの行動を泥水が阻む!次の瞬間、激しい衝撃が全身を襲い、後方に吹き飛ばされる!凄まじい衝撃に耐え、何とか起き上がろうとするハンターに狙いを付け、泥魚竜の口から巨大な泥の塊が勢いよく吐き出される!荒地の下流に広がる泥魚竜の縄張りで、沼地に脚を取られるハンターの闘いが幕を開ける!

飛雷竜トビカガチ#6

古代樹を中心に木々が生い茂る、木の根が連なる通り道を颯爽と駆け抜けるモンスターがいた。その姿は、全身から生える体毛がしなやかに鋭く尖り、狩りをする事に適した大きな尻尾を持つ。再び古代樹に降り立ったハンターは奴の痕跡を頼りに、歩みを進める。痕跡を集めを順調に進め、移動の速い奴の居場所を導虫が突き止め、追い始めた。ハンターも、その後を追いかける!狭い道、急な斜面、細い抜け道、嫌気の刺しそうな道ばかりを進む導虫の後ろを追うハンターの視界に、とげとげしい大きな尻尾が映る!やっと追いついた、その尻尾に渾身の一撃を浴びせる!自慢の尻尾に衝撃が走り、跳躍した飛雷竜は空中で体制を翻し、着地した視界にハンターを捕らえ、咆哮する!その咆哮に怯むハンターの傍らを通り過ぎ、しなやかな動きで木々をよじ登っていく。尻尾に攻撃する事に集中していて気付けなかった。見渡すと、その場所は木々が生い茂る狭い通り道。飛雷竜の得意地形だという事に!ハンターの頭上で木々をつたる音が聴こえる。だが、奴の正確な位置がつかめない。焦るハンターの額に汗がにじむ。一瞬の物音の後に、ハンターの死角から勢いよく跳躍した飛雷竜は自慢の尻尾に全体重乗せ、凄まじい攻撃を放つ!次の瞬間、渾身の一撃をまともに受け、全身の激しい痛みと共に身体ごと吹き飛ばされる!激しい痛みに耐え、体制を立て直したハンターの視界に驚くべき光景が映し出される!先ほど自分が立っていた場所を中心に地面の木の根が大きくえぐられ、焼け焦げたように黒くなっている!しかも、また奴の姿が見当たらない。頭上で聴こえる物音に、焦る気持ちが強くなる。もう一度あの攻撃を食らえば、ひとたまりもない!古代樹を中心に木の根が張り巡る並木道で圧倒的な劣勢の中、ハンターは勝利を掴み取る事が出来るのか!?

【モンハンワールド】ブログ小説①

賊竜ドスジャグラス #1

古代樹の森。その地に群れで暮らすモンスター達がいた。その中でも一回り以上大きい群れのリーダーは、餌を求め開けた陸地にやって来る。その地に、群れで草を食べる草食動物の一頭に狙いを付けた親玉は、勢いよく走り出す!次の瞬間、丸のみにされた一頭を見て、他の草食動物は一斉に逃げて行く。親玉は飲み込んだ獲物で腹を膨らませながら、群れへと戻っていく。アジトにたどり着くとその獲物を吐き出す。溶けかけた餌に、腹ペコの群れが駆け寄ってくる。 翼竜につかまりキャンプに降り立ったハンターはテントで準備を済ませ、木々が生い茂る森へと駆け出す。古代樹がそびえ立つ豊かな森で、ハンターの初任務が始る。

掻鳥クルルヤック#2

古代樹の森。木々の生い茂る通り道を歩き回るモンスターがいた。頭にはトサカの様に羽が生え、口には大きなくちばしを持つ、しなやかな身体は肌色とオレンジ色でカラフルに色どられる。その姿を視界に捕らえたハンターは草むらに身を隠す。歩き回る掻鳥が後ろ姿に変わると同時に、武器を手に走り出したハンターは、段差によじ登り、そのまま勢いよく跳躍する!その勢いを利用し空中から渾身の一撃が放たれる!次の瞬間、掻鳥の背中に衝撃が走り、慌てて走り出す背中には、振り落とされそうになりながらも、必死でしがみ付くハンターの姿があった。掻鳥は何とか振り落とそうと、もがくが、中々落ちない。ハンターは暴れる背中にナイフを突き立てる!その痛みに、コントロールを失った身体が大木にぶつかる!その衝撃に吹き飛ばされるハンターは、空中で掻鳥の背中にスリンガーを撃ち込む!撃ち込まれたスリンガーは、ハンターを背中へと運ぶ。背中に戻ってきた厄介者に掻鳥は暴れだすが、その動きに慣れてきたハンターは、その背中目掛けて、次々と刃物を突き立てていく。やがて背中の痛みと暴れ過ぎた疲労で動けなくなった所に、背中の上で渾身の一撃が放たれる!その凄まじい衝撃に体勢を崩し横倒れになる傍らで、受け身を取り、走り出したハンターは、頭部に狙いを付け、渾身の一撃を放つ!その凄まじい衝撃に、体制を立て直す事ができない掻鳥の頭部を重い一撃が幾度となく襲う!ようやく体制を立て直せた掻鳥は怒りの高鳴り声を上げ、威嚇する!木々が並び、木漏れ日が差し込める静かな森で、両者の激しい闘いは続く!

毒妖鳥プケプケ#3

古代樹の森の奥地。開けた陸地の通り道、両サイドは斜面の地形が広がり、綿胞子草などの変わった植物が生える。この場所を好む、毒妖鳥はゆったりと歩き回る。鮮やかな緑色をした全身に、ギロリした大きな瞳は周りを見渡す。その後ろ姿を捕らえたハンターは、武器を携え走り出す!突然の物音で振り返る頭部に渾身の一撃が放たれる!とっさに動いた頭は直撃は待逃れるも、その衝撃に、わずかに怯んだ毒妖鳥を目の前に、ハンターは、傍らに生える綿胞子草に触れる。すると舞い上がった綿は、一瞬の内に周囲を覆い視界をさえぎる。毒妖鳥はハンターを見失う。目の前に隠れるハンターは、その隙に傍らに広がる斜面を駆け上がり、振り返ると同時に武器を構え一気に斜面を滑り降りていく。毒妖鳥の手前まで近づくと地面を蹴り、力強く跳躍したハンターは、空中で身体を丸め回転を始める、その外側で握りしめた武器にも回転がかかり、勢いづいた武器の矛先が、毒妖鳥の頭部を目掛けて連続攻撃を放つ!その幾度となく繰り返される凄まじい衝撃に、身体は横倒れになり、頭部は地面に激しく叩き付けられる!その傍らで、受け身を取ったハンターは、もがく頭部に渾身の一撃を放つ!その凄まじい衝撃に耐え、重い身体を起こす鳥竜は、怒りの咆哮を上げる!その咆哮に怯むハンターを目掛けて、勢いよく吐き出された毒がハンターを襲う!森の奥地、斜面が広がる開けた通り道で、毒妖鳥の怒りの反撃が始まる!