【モンハンワールド】ブログ小説⑫

上位ツィツィヤック#26

海の中がそのまま陸地になった様な台地。珊瑚の木々や海藻に似た植物が風に吹かれ、揺らされる。この地に降り立ったハンターは、珊瑚の並木道を進んで行く。しばらく行くと細かい砂粒に砕かれた珊瑚の砂が堆積して出来た通り道の先で、群れるシャムオスが何かに威嚇している。ハンターの視界からは、珊瑚の壁に遮られ、何に威嚇しているのか確認できない。次の瞬間、群れは一瞬で閃光に包まる!視界を奪われた群れはフラフラと動き回り出す。間違いない壁の向こうに奴がいる。その閃光の正体に向かい走り出したハンターの視界に、壁の向こうから、こちら側に藍色の頭が顔を出す。鉢合わせになった目と目が向き合う。一瞬の静寂の後、敵と判断した眩鳥は、力強く跳躍すると鋭い爪を向け、ハンターに向かって勢いよく飛びかかる!正面から飛びかかってくる眩鳥に対し、身体を真横に移動させながら、かわしたハンターを、着地し、鞭のようにしならせた尻尾が勢いよくぶつかる!その一撃を受け、後方に弾き飛ばされたハンターは、受け身を取り、片膝を付きながら地面を滑り止まる。痛みに耐え、起き上がるハンターを視界に頭部の発光膜を大きく広げた眩鳥は、凄まじい閃光を放つ!離れようにも、広範囲に放たれた閃光に、逃げる間もなく呑み込まれてしまう!視界の見えない中、突然、凄まじい衝撃がハンターを襲う!勢いよく飛びかかってきた鋭い爪が、無防備な棒立ちする身体を、突き飛ばしたのだ。身構えることが出来なかった身体に激痛が走り、弾き飛ばされた先で地面を勢いよく転がる!激しい痛みに耐え、よろめきながら起き上がるハンターの視界に、勢いよく飛びかかってくる眩鳥の姿が迫る!痛む身体に鞭を撃ち、寸前で真横に回避したハンターを、着地し、素早く回転させた、しなる尻尾が襲い掛かる!その攻撃が来ると感じていたハンターは、回転してくる尻尾の動きに合わせ、前転する。地面で回転するハンターの身体の上を空振りした尻尾が勢いよく通り過ぎた後、素早く立ち上がったハンターは、身体を翻し、武器を構えた勢いで、真横に力強く振り切る矛先を、傍らに見えてくる頭部を目掛けて勢いよく叩きつける!尻尾を回転させるため全身を回転させた頭部と力強く振り切られた矛先。時計回りと反時計回りの回転が激しくぶつかる!その凄まじい衝撃に、叩き飛ばされた藍色の頭は、全身を激しく回転させながら、勢いよく吹き飛ばされ、落ちた先で地面を転がる!よろけながら立ち上がる眩鳥は、怒り、激しく威嚇する!眩鳥の視界の先で武器を握り締め、走り出したハンターが勢いよく迫る!珊瑚が芽吹く並木道。狭き通路で激しい一騎打ちが幕を開ける!

上位パオウルムー#27

陸珊瑚の台地。珊瑚が細かく砕かれ、砂粒の様になった物が堆積して出来た、開けた斜面の通り道。桃色の毛に覆われた飛竜は、歩きながら、ゆっくりと斜面を登っていく。その後ろ姿を目にし、ハンターは、追いかけるように走り出す。行動範囲が広い浮空竜は、飛び去られてしまうと追跡が難しくなる。ここで食い止めるのが無難だ。追いつく寸前で振り返る桃色の頭に、武器を振り出した矛先が、かすめてゆく。頭部に、かすめた矛先に、警戒した浮空竜が後方に、軽く跳躍する。坂を見下ろした浮空竜の視界に、武器を抱えながら、距離を取ってゆくハンターが映る。その姿に咆哮を放つが、範囲外に逃れたハンターに、その咆哮は届かない。坂を下り詰めよってきた桃色の飛竜は、ゴム質の甲殻に覆われた、硬く、しなる尻尾を勢いよく横回転に振る!正面に立つハンターに、時計回りに繰り出された回転に対し、その回転に合わせて右斜め前に前転したハンターの頭上を、周りの空気を掻き切る様にゴム質の尻尾が通り過ぎてゆく。立ち上がるハンターの視界に、回転の勢いで戻ってきた頭部が映る。素早く武器を構えた勢いで矛先を桃色の頭部目掛けて勢いよく振り下ろす!その衝撃に戻ってきた頭部は悲鳴を上げ、後ずさるが、すぐに体勢を立て直す。新大陸のモンスターは、やはり耐久力が段違いだ。武器を持ち直したハンターに、正面に向き直した浮空竜は、前方の空気を吸引する様に首元の浮き袋に、たくわえだす。正面に立っていたハンターは、もの凄い勢いで吸い込まれてゆく周りの空気に脚を取られ、浮空竜に引き寄せられる。立ち上がった視界に触れてしまうぐらいに近づいた浮空竜の顔の二つの目がこちらを見ている。次の瞬間、突進を始め、動き出した顔が勢いよく、ハンターの顔にぶつかる!よじれそうになる顔の激しい痛みと共に、勢いよく坂を転げ落ちたハンターは、激しい痛みに、顔を覆いながら、ゆっくりと立ち上がる。じんわりと見えてくるハンターの視界に、浮き袋をいっぱいに膨らませた浮空竜が空中を漂いながら、フワフワと近づいて来るのが見えた。それはハンターが坂を転げ落ち、視界が戻るまでの間、浮空竜は浮き袋に空気を溜め、空に浮き上がった事を証明していた。そうしている間に射程距離まで近づいた浮空竜は、圧縮した空気を一気に吐き出し、それは渦を巻きながら、小さな竜巻となりハンターに襲い掛かってきた!直線的だった竜巻の移動に、横方向に転がり、かわしたハンターだったが、竜巻を取り巻く空気の渦に脚を取られてしまう。その一瞬の隙を狙い、勢いよく上空に飛び上がった浮空竜は、垂直に急降下しハンターの頭上に勢いよく落下して来る!脚を取られ、無防備な体勢のハンターの頭部に凄まじい衝撃が襲い掛かる!防具を伝わる激しい衝撃に、地面を激しくバウンドした身体は、宙を舞い、また地面とぶつかり、坂を勢いよく転がり、後方にあった珊瑚の壁にぶつかって止まる。全身の身の千切れる様な痛みと、朦朧とする意識の中、必死で立ち上がったハンターを見つめながら、ゆっくりと空中から詰め寄ってくる浮空竜の姿があった。浮き袋から圧縮した空気を吐き出して出来た、小さな竜巻が勢いよく迫ってくる!この一撃を食らえば命はないだろう。瀕死の身体に鞭を撃ち、竜巻に対し、横方向に身体を向けたハンターは、坂に向かって飛び込む様に跳躍した身体の後ろを竜巻が通り過ぎてゆく。思いっ切り跳躍した身体に竜巻を取り巻く空気も届かない。受け身を取り、走り出した身体は、勢いよく坂を駆け上がっていく!その姿に、狙いを付け、圧縮した空気を放つが、何度も放った事で浮き袋の空気が少なくなり、風圧の弱まった竜巻は、ハンターに簡単にかわされる。浮上する力も弱まった身体は低空を漂う。回り込む様に駆け上がったハンターは、勢いよく坂を滑り降り出し、力強く跳躍した身体を丸め、空中回転し出した外側を回転する武器の矛先が、坂の下で弱々しく漂う浮き袋に激しい連撃を繰り出してゆく!珊瑚の斜面に出来た、開けた通り道。劣勢まで追い詰められたハンターの快進撃が始まる!

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