【モンハンワールド】ブログ小説⑧

幻獣キリン#18

珊瑚の並木が揺れる、高所の頂きから下界を見下ろす幻獣は、伝説に語り継がれる幻の存在。美しく、なびかせる鬣から覗く一本の雷角は生命の象徴。頂きを目指すハンターは、珊瑚が連なる険しく切り立った崖にしがみ付き力強く、よじ登ってゆく。登り切った視線の先に静かに佇む幻獣と向き合う。武器を構え、走り出したハンターを視界に幻獣も左右に跳躍しながら前方に駆け出す。走り抜けて行く両者は、お互いを横目で確認する。走り抜けた先で、顔を振り向かせる幻獣は、視線の先のハンターに狙いを付ける。振り向くハンターも身体の向きを変え、距離の離された幻獣に向かって走り出す身体に、天から放たれた神の雷が襲い掛かる!その一撃は上空で閃光を放つと同時に、ハンターの身体を一瞬で貫き通す!その破壊力は強大で、凄まじい衝撃にハンターの全身に激痛が走り、周りの地面と共に激しく吹き飛ばされる!全身の痺れる様な激痛に耐え、立ち上がろうとするハンターの視界に、狙いを付け走り出した幻獣が迫ってくる!雷角が触れる寸前で、何とか、かわす事の出来たハンターは身体を翻し、傍らに見える角に向けて武器を力強く振った!その武器の矛先は幻獣の雷角を、かすり抜ける。直撃では無かったものの、弱点に、かすめられた衝撃に一瞬の隙が生まれる。素早く武器を持ち換えたハンターは傍らで怯む雷角に向け、もう一撃をお見舞いする!その衝撃に角が欠け、吹き飛んで行く!怯みながらも身体を翻した幻獣は、後方に立つハンター目掛けて後ろ蹴りを放つ!その思いがけない攻撃に避ける間もなくハンターの身体は宙を舞い、後方に吹き飛ばされる!地面とぶつかり倒れた先で再び起き上がったハンターの視界の先で帯電する幻獣は、青白い稲妻を身体にまとい、その瞳はハンターに向き合う。身の危険を感じながらもハンターは幻獣に向け、真っ直ぐ走り出す!その動きに合わせるかの様に幻獣も勢いよく駆け出す!迫ってきた幻獣に一撃を浴びせようと武器を構えるが、さらに増した、その速度に間に合わず、接触する身体は後方に吹き飛ばされる!地面を転がり、また立ち上がろうとする傍らで、青白く巨大な静電気を身体から、いくつも伸ばし始めた幻獣の姿が目に入ってきた。その帯状に広がった視界に確認できる程、巨大な静電気はやがて周りを取り囲む。珊瑚の並木が揺れる頂きで、逃げ場を失ったハンターに、神の裁きが下されようとしていた!

ゾラ・マグダラオス誘導作戦#19

前回の作戦の失敗により、今も歩みを進め続けている熔山龍は瘴気の谷を越え、地脈回廊を進んでいる。古代竜人の話では、このまま奴が進み続け地脈回廊の更に先、マグマが噴き出る大地で、生命が尽きれば大爆発が起こり、大陸はおろか、全世界が火の海に包まれてしまうという、そんな事になれば、この世界の生物ほぼ全てが生命の危機に侵されてしまう!失敗は許されない!支度を済ませた主人公達5期団は、総司令率いる調査団体と共に乗り込んだ船で拠点に到着する。今回の誘導作戦は、地脈回廊を進む熔山龍を進路の先にある、この拠点で撃退し進路を変えさせ、外海に逃がすというもの。ハンター達は、大まかに分けて背中に乗り込む部隊、外側から援護する部隊に別れ、行動する。いざとなれば総司令が用意してもらったという船の先端に付く巨大兵器、撃龍槍を放つという。作戦の再確認が終わる頃、地脈回廊を進む熔山龍が姿を現し出す。総司令の掛け声と共に、ハンター達は一斉に動き出す!翼竜に摑まり火山の様な背中に降り立ったハンターは、熔山龍が拠点にたどり着くまでの間に、少しでも弱らせる為、排熱器官を目指し、走り出す!岩肌からマグマが噴き出す悪路を進むと、巨大な岩の間から排熱器官が顔を出す。赤々とした排熱器官は時折、マグマを噴き出し、周囲を赤く染める。ハンターは、静まった時を見計らい器官を砕いてゆく。やがて器官は熱を排出する事を止め、黒々と染まってゆく。これで一つ目は完了だ。それを目に方向転換すると、目の前に切り立った様にそびえ立つ黒々とした溶岩の山が映る。それに、しがみ付くと力強く登り始める。噴き出すマグマをかわしながら、頂上まで登りきると、そこには、大きく口を開く巨大な穴の下に、爪の様に尖る赤々とした巨大な排熱器官が佇んでいた。静まった時を見計らい、その中に勢いよく飛び込んだハンターは、着地すると同時に受け身を取ると、赤々とした巨大な器官を砕いてゆく。飛び散ってくるマグマを振り払いながら、砕き切った排熱器官は、また黒々と染まる。武器をしまいながら、今回は順調に行きそうだ、と思った矢先、急に外が騒がしくなった。急いで崖を登り切ったハンターの視界に、またあの時の古龍が目に入ってきた!翼を大きく広げ、飛び回る古龍は外側から狙うバリスタ部隊を翻弄し、熔山龍の背中に急降下して行く。それを視界にハンターは、勢いよく走り出す!山を駆け下り、着地した先で、あの時の古龍と視線が向き合う!咆哮し、勢いよく駆け寄ってきた古龍は、腕の様な前脚をハンター目掛けて力強く地面に叩きつける!その勢いに腕の様な前脚に付く無数の棘が広範囲に飛び散る!ハンターは避けようとするが、勢いよく飛び散ってくる無数の棘を、かわせるはずもなく棘のいくつかが身体に突き刺さる!その痛みに耐えながら、回り込む様に走り出したハンターに、勢いよく駆け寄る古龍は、鋭い爪で力強く引っ掻いてきた!ハンターは身体を翻し、寸前で回避すると同時に武器を手に、古龍の懐に潜り込むと、顎の下からの顔を出す大きな角に向けて渾身の一撃を放つ!凄まじい衝撃に古龍は、うなり声を上げ、空へと飛び上がり、そのまま飛び去って行った。その後ろ姿を目に、ハンターは胸をなでおろすが、喜ぶのもつかの間、熔山龍が拠点に迫る!急ぎ、翼竜に摑まるとハンターは拠点へと向かう。飛び交うバリスタと砲撃に、びくともしない熔山龍。拠点に着地すると同時に、走り出したハンターも戦いに加わる!海に面した地脈回廊の最後の砦。失敗の許されない、世界の運命を賭けたハンター達の激しい死闘が幕を開ける!

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