【モンハンワールド】ブログ小説⑦

火竜リオレウス#16

古代樹の森。そびえ立つ巨木の高所、大空が見渡せる開けた陸地を寝床にする火竜は、赤い甲殻で身を包み、翼を広げ、大空を羽ばたくその姿は、【空の王者】とも呼ばれ、飛竜の代表的な存在とも言えるモンスターだ。巨木の高所へと向かうハンターは、大きな木の根が絡み合って出来た、高所へと続く斜面を登って行く。登り切った先で、ゆっくりと歩く空の王者と目が合ってしまう。見つめ合う両者、一瞬の静寂の後、火竜の咆哮が古代樹の森に響き渡る!開戦の合図だ!咆哮した火竜は、その翼を大きく広げ、羽ばたかせながら、ゆっくりと空に舞い上がる。その姿を視界に捕らえながら、武器を構え、回り込む様に走り出したハンターに向かって、火竜は薙ぎ払う様に前方広範囲に炎を吐き出す!突然の視界に入ってきた炎に慌てて体制を変え、寸前でかわしたハンターに生まれた一瞬の隙を、空の王者は見逃さなかった!目の前に吐かれた炎の奥から急激に迫ってくる大きな影は、炎を突き破り、鋭く尖った爪が目の前に現れる!ハンターは考える間もなく、かぎ爪の餌食となる!その鋭く尖った爪は身体を貫き飛ばし、後方に吹き飛ばされる!とっさに受け身を取り、立ち上がるハンターの身体を爪の毒が蝕む!その姿を静かに見つめる鋭い瞳。始まって間もない闘いの中、空中からの隙のない連続攻撃に、圧倒されるハンターの額に汗がにじむ。気を取り直し、走り出したハンターに、翼を大きく羽ばたかせ、息を吸う火竜の口から燃え盛る炎が顔を覗かせる。次の瞬間、勢いよく吐き出された業火球は、一直線にハンターに向かい飛んで行く!その直線的な攻撃に身体の向きを変え、火球をすり抜けるようにかわし、回り込む様に走り出したハンターの後方で、燃え盛る火球は地面に激しくぶつかる!その衝撃に地面の砕け散った岩と同時に火花が周りに飛び散ってゆく。視界をさえぎる大量の火花をかわしながら走るハンターの視界に、空中に飛ぶ鋭い爪を持つ脚が姿を現す。その脚に向かいハンターは、渾身の一撃を放つ!その凄まじい衝撃に耐え切れず、体勢を崩した空の王者は、落下し、地面に激しく叩き付けられる!横倒れになった巨体の傍らを通り過ぎ、頭部に狙いを付けたハンターは、手にした武器を一気に振り下ろす!叩きつけられた衝撃に耐え、立ち上がる火竜は、怒りの咆哮を上げる!それよりも速く距離を取って走り出していたハンターに、怒りの業火球が勢いよく吐き出される!古代樹の豊かな自然が広がる森の高所で、生死を賭けたハンターの激しい死闘が幕を開ける

角竜ディアブロス#17

荒地の砂漠。いくつかの大きな穴が開き、外の光が差し込める下層に広がる砂地帯。その地をゆっくりと歩き回る二本の大きな角を持つ角竜は、大きな身体を持ち全身を乾燥した硬い甲殻が覆う。その様子を草むらに身を潜め待ち伏せていたハンターの傍らを、大きな脚は音を立て通り過ぎてゆく。その後ろ向きになった姿に、勢いよく草むらから飛び出したハンターは、大きな股の下を潜り抜け、見えてきた顎を目掛けて、武器の矛先を叩きつける!その突然の衝撃に大きな両脚は後方に跳躍する。地面に着地すると同時に目の前に現れた侵入者に凄まじい咆哮を上げる!ハンターは間合いを取る為、走り出すが、広範囲に放たれる高鳴り声に逃げられるはずもない。怯むハンターを横目に回り込む様に歩き出した角竜は、止まると同時に方向転換すると、ハンター目掛けて、立派な二本の角を突き上げる様に突進する!その突き上げをまともに喰らい、ハンターの身体は全身の痛みと共に宙を舞い、砂地に落下する!地面とぶつかる衝撃に砂が空中に舞い上がる。身体の体勢が不安定なまま落下したハンターは、受け身を取ることが出来ず、ぶつかる衝撃をまともに受け、痛みに耐えながらゆっくりと起き上がる。だが、起き上がったハンターの視界に、角竜の姿が見当たらない!次の瞬間、砂地の地面が地響きを立て盛り上がりながら、ハンターに向かって猛突進を始め、ハンターの手前で、砂の中から二本の大きな角が、勢いよく飛び出してきた!その大きな角に、とっさに跳躍した身体を寝そべるように回避したハンターは間一髪で、その攻撃を逃れる。再び立ち上がり、角が飛び出して来た方角を横目で確認すると、方向転換した角竜がこちらに向かって猛突進を始める姿が目に入ってきた!まだ距離はあるが、走ったとしてもハンターの脚では、いずれ追いつかれてしまう!周りを見渡すと近くに巨大な岩があった。イチかバチかで走り出したハンターは巨大な岩を目指す!だが、両者の距離はどんどん縮まってゆく!巨大な岩を目の前に、大きな角がハンターの背後まで迫る!次の瞬間、角が触れる寸前で砂に飛び込む様に回避したハンターの傍らで、速度を制御できない程勢いづいた大きな角は、目の前の巨大な岩に激しい音を立て、勢いよく突き刺さる!立ち上がったハンターの傍らで、刺さった角を必死抜こうと、力強くもがく角竜の姿があった。それを視界に、武器を手に、傍らで、もがく立派な角に向けて、ハンターは、渾身の一撃を放つ!刺さった角は、傍らで放たれた凄まじい衝撃に、勢いよく吹き飛んでいく!この好機に、もう一本にも狙いを付けるハンターだったが、角竜の、角を引き抜こうとする必死の身動きに耐え切れず、巨大な岩は大きな音を立てながら崩壊する。角を一本折られた角竜の瞳は、目の前にいる侵入者をジロりと見下ろす。武器を持ち直し、傍らの巨体を見上げるハンターに、角竜は、怒りの高鳴り声を上げる!傍らで放たれた激しい咆哮に、又しても捕まってしまったハンターは、怯む視界に、砂の地面に勢いよく潜っていく角竜の姿を目撃してしまう。荒地の下層に広がる開けた砂地で、地面の下から侵入者を狙う、角竜の猛反撃が始まろうとしていた!

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